Lattice in the Lettuce

The monologue of a scientist.

Pixel3での民泊系SIMテザリング

以前Pixel3を買った際、FUJI WiFiやwith WiFiなどのソフトバンク民泊系SIMではテザリングが出来ない事を書いた。これは民泊系SIMが属する「USIMカード(F)」(IMSIチェックのない系統)にはテザリングオプションが存在しないという問題と、一部のAndroidで有効化されているtethering entitlementというAPKがテザリング契約有無を確認してしまうために起きている。

tethering entitlement apkは、ソフトバンクが販売したAndroidスマホでよく有効化されているようで、これにUSIMカード(F)を挿した場合もやはり、同様の問題が発生すると思われる。Pixel3はソフトバンクdocomoの販売以外にSIMフリーの直販もあるわけだが、GoogleのファクトリーROMの時点で既に設定されているようで、販路に関わらず上記問題が発生する。

回避するにはroot必須

私はスマホのroot化について詳しいわけではないし、スマホは便利なツールとしか考えておらずroot化なんて出来ればしたくないが、この際しょうがないのでroot化した。root化しても、EdynanacoなどのおサイフFeliCaは特に影響なく使うことができる。

root化についてはこちらを参考にした。
https://ahiru8usagi.hatenablog.com/entry/Pixel3_HowToRoot

なお、ブートローダーアンロックした時点で端末データは初期化されるため、バックアップ及びおサイフの機種変操作はしっかりやっておくべき。とはいえ、最近のスマホGoogleアカウントにアプリ設定まで含めて完全バックアップが取られているので、実質的な作業はおサイフ機種変操作くらいなものだが。

さて、基本的には上記ブログに書かれている通りに作業すれば出来るが、躓いたところを2点ほど書いておく。

まず、現在(2019.02)時点で最新のセキュリティパッチ(9.0.0 (PQ2A.190205.001, Feb 2019))でMagisk v18.1を当てたところ、ブートループにはまった。これは9.0.0 (PQ1A.190105.004, Jan 2019)のファクトリーイメージを落としてきてfastbootモードで焼けば元通りになるし(ファクトリーイメージのzipを解凍した中にあるバッチファイルを実行するだけというクリックポンだ)、その状態でMagisk V18.0を当てれば正常にroot化出来たので、最新パッチとMagisk v18.1の問題だと思う。

あと、上記ブログはカスタムリカバリのインストールでUSBデバッグモードからいきなりfastbootしているが、これは多分誤りで、adb reboot bootloaderしてブートローダーに入ってからfastbootするのが正しいはず。

ほかは特に問題なく簡単にroot化出来る。何か問題が起きても上記のようにファクトリーイメージを焼き直せば元通りになるので、あまり敷居は高くない。

tethering entitlement apkの回避

root化すれば、TitaniumBuckup等でtethering entitlementをアンロード出来るが、これではテザリング機能自体が動かなくなるため、build.propを編集する事で回避する。

https://www.theandroidsoul.com/enable-wifi-hotspot-tethering-pixel-and-pixel-xl-verizon-sprint-others/

この記事に書かれている事をそのまま実行すれば良い。2通りの方法が書かれているが、私は2番目の方法で行った。

なお、ElementalXカーネルをインストールしろ、と書かれているが特に必要ない。Magiskでroot化されている状態なら、adbでシェル操作するだけで完了する。

adb shell
su

ここでスマホ側でsuを承認する。

mount -o rw,remount /system_root
cd /system_root/system/
settings put global tether_dun_required 0
echo net.tethering.noprovisioning=true >> /system_root/system/build.prop
reboot

一行ずつコマンドプロンプトにコピペしてEnterを押していくだけの作業。
再起動されてきたら、テザリングが有効化されている。

なお、この作業を行うとソフトバンクのAPNを自動で見つけられなくなるようなので、plus.4gのAPNを手動で設定する必要があるようだ。

Synology NASのSSDキャッシュの利点

SynologyのDS918+は標準でNVMeに、またPCIeスロットを持つ機種はオプションでNVMeに、加えてDS918+以上の機種はベイを消費することでSATA SSDのリード・ライトキャッシュに対応する。

このキャッシュの利点について、レビューサイトや個人レビューは正しい認識をしていないケースが多いようなので、注釈をしておく。
加えて、高容量メモリ(16GBなど)にした場合についても記載する。

転送速度向上のためというのは間違い

よくある間違いは、転送速度向上のために使うんだから、10GbE対応でなければ意味がないとか、2xのLinkAggregationでは意味なしとかいうものだ。
SHRでRAID5以上の速度はシーケンシャルで概ね200MB/sくらいあるので、1GbEの速度を上回ってるんだから、SSDなんか無意味だという短絡的な意見が多い。

これはお話にならない間違いで、SynologyのSSDキャッシュはあくまで、ランダムアクセスの速度向上と省電力のためにあるということを理解しなければならない。

Synology NASはPCよろしくHDDのスピンダウン機能がある。アクセスがない時間が一定以上続くと回転を止めるというものだが、キャッシュヒットが100%の場合はスピンアップしない。キャッシュに何が書かれているか、ということはインデックスから分かるためである。

SSDキャッシュがもっとも有効なパッケージはMomentsとPhoto station、Video stationで、サムネイルの一覧処理があるため、リードキャッシュにヒットするかしないかでレスポンスが秒単位で変わる。複数の同時アクセスでは10秒近く違ったりする。キャッシュヒットしない場合、かなり待たなければならなくなる。

構築してすぐは速くない

もう一つ大きな誤りとしてあるのが、SSDキャッシュ設定直後のベンチマークだ。
キャッシュ設定して、ドライブベンチをかけて、大して速くなってないね~というバカ記事は非常に恥ずかしい。

リードキャッシュは読み出し頻度の高いファイル、ライトキャッシュは書き換え頻度の高いファイルを、使用履歴からそれぞれ、ある程度時間をかけてキャッシュ上に展開している。
そのため、キャッシュ設定直後はさっぱり速くならない。むしろ遅くなったりする。1週間くらい使っているとだんだん高速になってくる、というのがSynologyのNASのキャッシュだ。

メモリはMAXまで積むのがデフォ

もう一つ、SynologyのNASではメモリ増設出来るモデルがある。家庭用では、DS918+のほかにDS418playやDS218+あたりがそれだ。

よくメモリ増設は仮想マシンを組む場合やパッケージを多く使う場合に~、といった解説がされるが、これが誤り。
ガジェットのRAM使用量はまったくの嘘っぱちなので注意が必要だ。これはリソースモニタのメモリタブを開くと分かることだが、メモリ構成のうち、ガジェットに出てくるのは使用中のメモリ量だけ。実際には、余剰メモリの大半がキャッシュメモリに使われるため、大量に積めば積むだけレスポンスが向上する。

標準の2GBや4GBと、16GBに増設した場合とのレスポンス差は雲泥である。

SSDキャッシュはなるべく高容量のものを

もう一つ、認識間違いとしてよくあるのがTBWの話。TBWが400TBくらいの安価で大容量のSSDはキャッシュとして良くない、というのは間違い。リードでは、一度構築されてしまえば、よほど多人数で頻繁に読み出しファイルを変えるなどというケースを除き、頻繁な書き換えは起きない。
またライトキャッシュにおいても、SSDはセルの分散書き込みが基本のため、MAX容量近くまで使い切っているなどというケース以外はTBWを気にすることなどない。

SSDキャッシュはDS918+であればNVMeの1TB以上を、他機種であればベイに空きがあるのならSATAの1TB以上を、それぞれ使うのがもっとも良いと思う。

VHX-7000のお値段

キーエンスからVHX-7000が発売されている。昨年までのVHX-6000、さらにそれ以前のVHX-5000は割高感が強かった。
たとえばVHX-5000は1台あたりの価格で、本体が390万円、カメラヘッド(VHX-5100)が75万、レンズがスイングヘッドのVH-ZSTとして198万円、観察システムがXYZ電動ステージで118万円、しめて850万円ほどだった。これはハイロックスのKH-8700やRH-8800と比べて3~4割ほど高い。

今回のVHX-7000はこれよりも高い。本体VHX-7000は395万円と大差ないものの、電動ステージ(VHX-S770)は173万円で55万円ほど高くなった。
一番大きく変わったのはカメラヘッドで、名称もレゾリューションヘッドVHX-7100となり105万円、これに取り付ける形のレンズユニットは全部買うと60+60+90+100万円。一応20~6000倍までシームレスに(まるでSEMの倍率変えてるような感覚で)変えられるので、どうせ買うなら全部買いたいところ。
あとは各種フィルタや微分干渉計やら三次元形状観察モジュール等セットで、全部合わせると1100万円くらいになる。

たかが光顕で1100万はビックリ価格。ニコンオリンパスの光顕なんて200万もしないし、ミツトヨの測定顕微鏡なんか100万がいいとこだ。

しかしVHX-7000には、これまでのマイクロスコープにはなかった、興味深い点がいくつもある。4K解像度、ユーセントリックに近い電動レンズ交換(レンズが変わった事を意識させない)、ワークディスタンスのモニタリングの3機能は特に驚きである。

これだけの新機能がついて、250万円アップなら多少は納得出来る。というか、面白そうなので買ってみる事にしたので、届いたらレビューしてみよう。

Pixel3では民泊系でテザリングが出来ない

最初に結論を書いておくが、どうもNexus 6P/5X同様にSIMフリー端末でもTethering Entitlementが有効化されているらしく、MVNO含め回線自体でテザリングが可になっていないと弾かれてしまうという、iOSモドキ状態になっている模様。恐らくrootしないと駄目。

ということで返品決定。死ねGoogleとハゲ。
以下、経緯。

Pixel3をGoogleStoreで買ってみた。

現在常用しているスマホはiPhone8とAQUOS R Compactの2台。iPhoneXSは重いのとデカいので無視した。SE2なら20万円でも買うが、2台持ちする都合上150gを超えるスマホは持ちたくない。しかしiPhone8はともかくR Compactはあまりにも安っぽい。SoCはSD660でまぁ良しとしても、カメラは2万円くらいの中華スマホにすら劣る。

そこに登場したPixel3。iPhone8と同じ148gで幅68mm、これは持ちやすい。しかもカメラはiPhoneXS以上か以下か、とにかくそれくらいのハイエンドだ。SD845なので反応はキビキビしているはずだし、4x4MIMO対応もバッチリ。サイフと防水も付いているということで10月10日の予約開始と同時に注文入れて待つこと3週間。やっと今週始めに手に入れたはいいが。

元々、iPhoneApple Watchの関係でキャリア(docomo)を使っているが、AndroidではApple Pay非対応の電子マネーテザリングがメインの使い途だったため、音声SIMは使わず民泊系(Fuji WiFiやiVideoやWith WiFi)のSIMを入れていた。今回のPixel3も民泊SIMで使う気満々だった。

ここで少々説明すると、民泊SIMというのは、SBM営業部がハゲ本体に吸収される前に展開していた業販事業のうち、民泊業者向けにWiFiルータで使う事を前提として売っていた商品を、民泊業者が別会社作って再販しているという、かなりグレーゾーンなブツ。

物としてはハゲ本体が売っている業販のマルチUSIMとまったく同じ物。これの一番のメリットはとにかく速くて安い事。そこらのMVNOのようにAXGPが使えないなんてこともなく、ハゲキャリア回線とまったく同じ速度が出て、100GBで月3000円、200GBで4500円くらい。ウルギガモンと比べても遥かに安いのがよく分かるだろう。
他のメリットとしては、Androidの個人向け契約のようにIMEIロックが存在しない事(FUJIのルータ契約だと付いてるようだが)。
逆にデメリットというかクソな点としては、音声回線がない事やキャリアサービスが一切使えない事など。アプリ使って残量確認〜なんてのも当然出来ない。あとiPhone向けのテザリングオプションも当然ない。

さて届いたPixel3に意気揚々と民泊SIMを挿してみて、テザリングオンにしようとして愕然。手持ちの他のSIM、docomo、LINEモバ、UQモバ、など挿してみたら出来るので、さらに唖然。
最初Pieのバグかとも思ったが(海外フォーラムで先月騒いでるやつが居たので)、それなら他のSIMでは出来る理由が思いつかない。
思いつくたった一つの理由は、システムアプリのTethering Entitlementだ。root取らないと切れないので、これは諦めるしかなさそう。

ということで、民泊SIMをPixel3で使うのは無理。ハゲで販売のない初代PixelやPixel2は問題なく使えるらしい。ようはハゲで販売されてるので、GoogleがハゲIMEI向けにTethering Entitlementを有効化してしまった事が原因のようだ。

Intel AMT対応PCを組んでみる その1

私はRDPを大変よく使う。リビングに置いてあるNAS兼用マシンを、会社からはもちろん、自宅でもRDP接続で日常的に使っている。
このNAS兼用PCは、Windows7時代までは、HP ProLiant MicroServer N54Lを使っていたが、Windows10化するに当たり、ASROCKのJ4205-ITXマザーを使った自作PCに買い替えた。
N54Lでも、BIOSを最終版に書き換えればWin10は動く。実際それでしばらく使ってみた。だが、いくらRDP8.0以降はGPUアクセラレーションが効くとは言え、もともとCPUが非力過ぎるためにCPU使用率は常時100%で、今後も常用していくには重すぎると考えた。
加えてリビングのテレビをDMMの65インチモニターDME-4K65Dに買い替えたため、4K/60Hz出力が欲しくなった。そこでJ4205の登場だが、これは当然の事ながら、N54Lにあったリモート管理(iLO)機能がない。性能的にはある程度満足出来たもののファンレスだからだろうか、ネトゲなんかをRDP越しに動かしているとしょっちゅうフリーズする(あと、やっぱり重い)。出張や旅行等で遠くに出ている時にフリーズされると、リモート管理が出来ないのは結構辛いものがある。
そんなこんなで、リモート管理機能があり、4K/60Hz出力が可能(もしくはPCIe x16がある)かつ、ある程度の性能のマシンを考えてみる事にした。

リモート管理機能

N54Lを買った当時(7年前?)と違い、現在は色々と選択肢がある。

MicroServer Gen8(iLO4)

リモート管理が簡単にできて、ある程度お安く手に入るサーバーと考えると、真っ先に思いつくのはこれだろうか。iLOライセンスを合わせて5万円弱で入手出来る。が、CPUが4年も前のシロモノ。いくらなんでも今どきIvy Bridgeはないだろう。これから買うなら最低でもSkylakeだ。Skylake搭載はML10 Gen9があるが10万もする。という事でHPはパス。

KVM over IP

これはプロ?がサーバーを管理する時よく使う物だ。いわゆるリモートKVMスイッチのネットワーク版。ネットワークスイッチの製品はそれだけで10万オーバーだが、IPMI2.0のKVM over LANを用いた製品の廉価版で、ATENからPCIスロットに挿すIP8000という製品が出ている。PCIe版があれば飛び付いたかも知れないが、今どきPCIは…。Kaby Lakeとかチップセットレベルで非対応だぞ、と、これもパスする事にした。

Intel AMT

残った唯一のまともな選択肢が(他にもASUS独自の奴とかあるが…)、Intel AMTである。Intel AMTはハッキリ言って知名度がゼロに限りなく近い。Intelがなぜかあまり売りにしていない。AMTはvProブランドの諸機能の一つで、ハードウェアレベルでリモートKVMが出来る。もっと知られても良いように思うのだが。最新のCPUも使えるはずだし、これといって特に問題になるようなものがない。
"Intel AMTの紹介"
そこで今回は、AMT対応の自作PCを組んでみる事にした。

Intel AMT対応マザー

上のリンクを読めばだいたい機能的には分かると思うが、問題は自作PCでこれをするにはどうしたら良いか、である。
Intel AMTは、vProの諸機能の一つなので、早い話、Intel vPro対応のマシンを組めばいい。vProなんてほとんどのCPUが対応してるじゃん、と思うかもしれないが、マザーの方の対応も必要。が、そこらで売ってるほとんどのマザーボードは、vProに非対応だ。
対応しているのは、品番にQが付いているチップセットのマザー。つまり、Z270やH270B250、Z170H170……はすべて非対応。Q270、Q170、Q87、Q77といったチップセットを搭載している物を探せばいい。

vPro対応マザー

現時点でQ270採用マザーはたったひとつ、SuperMicroのC7Q270-CB-MLのみ。Q170という選択肢もあるが、やはり現時点で一番新しいKaby Lakeを使いたい。
"メーカーページ"
vPro対応製品である。だがこのマザー、結構ツボを押さえた良いマザーに思える。
SuperMicroはあまり自作PCでは聞かないメーカーだが、サーバー用途では昔から知られたもので、品質はかなり良い。バックパネルを見ると、ディスプレイ出力はデジタル3種、音声出力にS/PDIFがある。PCIe 3.0 x16スロットを持ち、x4x1スロットはいずれもエッジフリー、M.2 32Gbpsスロットもついている。
S/PDIFは、AVアンプに7.1ch出力するときに必須となる。USBオーディオでも一応あるが、マシンに付いているなら越したことはない。M.2は今のところNVMeのSSDを搭載するつもりはないが、将来するかもしれないので、やはりあったほうがいい。
USB-Cがないのは残念だが、今のところ対応機器はあまり持っていないのでとりあえずOKか。またHDMIも1.4bなので4k/60pには対応しない。DPが1.2なので一応出力は出来るが。

価格は24000円弱とZ270マザーと比べて結構張る。が、Intel AMTも体験してみたかったのでポチってみた。
他にポチったのは、Core i5 7500T(低電圧版)、DDR4-2400 4GBx2。電源はJ4205を買った時のがあるし、ケースは正圧の箱があるのでスルー。グラボはDPをHDMI2.0に変換すればよいので、とりあえずオンボードで。

組んだらまずは消費電力測定。J4205からどれほどUPするか。それから、Intel AMTを試してみたいと思う。

帰還困難区域に行こう!福島第一原発周辺観光のススメ

ここ10年来、月に1回程度、どこかに観光旅行に行っている。出張を金曜に当てて土日観光してくるパターンを除いて、概ね月に1回は純粋に観光目的の旅に出ている。
さて、10日程度の連休となる盆暮GWは海外や北海道沖縄あたりを目安にするが、土日に祝日や有休という3日程度の休みによく行くのが、福島第一原発事故の件の、帰還困難区域周辺だ。日本でありながら、日本ではあまり見られないモノが見れる。

誰もいない空間

帰還困難区域周辺で見れるもの、それは「誰もいない空間」だ。

避難指示区域のうち、一般人の立ち入りが出来ない場所が帰還困難区域だが、その周辺にある居住制限区域と避難指示解除準備区域の二つは、いくつかの制限(宿泊出来ないとか)があるものの、基本的に誰でも入れる、というか、普通にクルマその他でノコノコ行ける。誰に呼び止められる事もなく、ゲートのようなものもなく、明確な区切りもよく分からずに入る事が出来る。
その中でも特に、帰還困難区域に隣接するエリアには、独特の雰囲気がある。




ここは福島第一原発の北側方向、双葉町で唯一、避難指示解除準備区域に指定されているエリアだ。
どこにでもある、何の変哲もない農村の道路に突如として現れるバリケード。そして、誰も居ない広大な空間。家はあるが、生活感がまったくない。クルマも停まっていない。

日本の、おおよそどこに行っても必ずあるものが、ここにはない。北海道の寒村でも、山奥の限界集落でも、平日の登山道ですら人の気配は必ずあるものだが、それがないのだ。

この空間に居ると、言葉を失う。何か言いたくても、言葉にならなくなる。私は当事者ではないし、原発についてどのようなイデオロギーも意見も持ち合わせて居ない事が、余計そうさせるのかもしれない。

行くなら土日祭日がおすすめ

平日に行くと、除染の作業員・トラック・バス(作業員の送迎)がわんさか居て、まったく落ち着かない。そっちを見学したいならともかく、空間自体を体験してきたいのなら、休日に行くのをおすすめする。

食事とかは?

国道6号沿いであれば、10分も走れば開いているコンビニがある。宿泊施設(ホテル等)も相馬や南相馬に行けばある。クルマはいわき市あたりでレンタカーを借りてもいい。そういったものは、まったく問題ないと思う。