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Lattice in the Lettuce

The monologue of a scientist.

日本人がトランプを嫌う理由

トランプが当選した一番の理由は、先にも述べたように、彼が突出した右翼ナショナリストであり、グローバリゼーションに異を唱える立場であるためだ。

彼はネオコンとのアカウントがなく、石油メジャーを背景とした財閥と無関係であるために、ウォール街に渦巻く左翼思想に至らなかった。そのためリベラルなインテリ層に敵対され大々的なバッシングを受けた。トランプが過激思想の権化だと触れ回ったのは、左翼思想をグローバリズムという都合の良い言葉に置き換えていた現代アメリカの闇の部分だと断じても良い。

そしてその事は、日本人の大多数がトランプを嫌い、畏怖恐怖する理由ともなっている。これについて少々述べてみたい。

グローバリゼーションとは?

まず最初に、グローバリズム、グローバリゼーションとは何なのか、という事に触れたい。グローバリズムはユダヤ思想自体といっても良く、その顕著な例はマルクス原理主義である。簡単に言うなら、ユダヤが迫害の歴史から生じさせた、国に帰属せず財産を重んじるという姿勢が共産主義主張を生み、それが蔓延していった結果としてグローバリズムが存在する。

国際共産主義運動の中でレーニンは敗戦革命論を唱えたが、これは手っ取り早く言えば、世界のあちこちで戦争を誘発させて疲弊させ、プロレタリアート革命を起こして世界共産化を推し進めようとするものだ。日露戦争に負けたために成功したとも言えるロシア革命を逆手に取る手法である。通説によれば、ユダヤは長年に渡るポグロムに対し復讐心を燃やし、日本に戦費を貸し出すと共にロシア帝国の滅亡を画策したという。マルクス・レーニン主義はそれに都合の良い建前であったとする陰謀論もあるが、これについては本題と違うため割愛する。

アメリカの共産主義

レーニンの死後を継いだスターリンナショナリストであったために、一国社会主義を提唱してマルクス原理主義を大幅に修正したものの、すでに成立しつつあったナチズム・ファシズム、及び勢力を拡大し続ける日本への対抗措置としてアメリカに近づく事となる。

これに呼応したのがアメリカ内のユダヤ財閥、そしてグローバリストであったルーズベルトである。ソ連との国交を樹立すると共に共産主義に傾倒していった。当時ルーズベルトは日本を殲滅してしまおうと考えていたが、その理由として納得行くものの一つに、日本のナショナリズムが存在する。仮にルーズベルトが終戦まで生きていたなら、日本という国は消滅していた可能性がある。

ただ、アメリカの共産主義スターリン主義ではなく、あくまでも資本主義をベースとした上に成り立つ共産主義であり、内容としてはマルクス原理主義あるいは国際共産主義に近い概念、つまりユダヤ思想であった。レーニンは革命のために世界のあちこちで戦争を起こそうとしたが、アメリカ(ユダヤ財閥)は金儲けのために起こそうとした、この違いはある。まぁ共産主義の手法を用いた資本主義とでも呼ぼうか。

現代で言うところの共産主義スターリン主義の事であり、マルクス・レーニン主義あるいはトロツキズム共産主義の左派と見做す形になっているものの、その系譜はアメリカの中に息づいているといえる。

大戦後のアメリカではマッカーシズムによって、ルーズベルトの側近であったスターリン主義共産主義者の多くは政界を追われる事になるが、財界に巣食うアシュケナージは無傷であり、戦後アメリカの推進力となる。これが後にネオコンと呼ばれるようになるったわけだ。

このように、アメリカの系譜は共産主義と密接に関わり、その根源となる概念はユダヤ思想である。海岸沿いにお住まいのインテリ層は、多かれ少なかれリベラルな左翼なのだ。

左翼一辺倒に染まった日本

日本は少なくとも第二次大戦前まではナショナリズムが支配的な国家であった。大きく変わったのはアメリカによる戦後処理の影響である。

当時のアメリカは日本をファシズム国家と認知する一方で、一国社会主義に染まりやすいとも考えていた。そこでアメリカが日本に押し付けた観念は、ナショナリズムによって戦争が生まれる、それを予防するためにグローバルな視点を持ちなさい、といった、ユダヤ思想に都合の良い革命論だった。しかし何ということはない、これはレーニンの敗戦革命そのものではないか。

こうした思想誘導が功を奏し、日本はすっかりアメリカ主導の左翼思想に染まりきった。日本が、唯一成功した社会主義国だなどと揶揄されるのは、そのためである。

グローバリゼーションが三度の飯よりも好きなアメポチ安倍晋三は、アメリカ式左翼思想の尖兵である。自民党もアメリカ式左翼、共産党はどっちかと言えばスターリン主義だろうか。本来左翼思想と対峙するのは保守のナショナリズムだが、日本にはそういった勢力は存在していない。

だからこそ、日本人はトランプのような、右翼ナショナリストを扱いかねる。

トランプ政治

アメリカ大統領は、個人の権限で行政と軍部を扱える。条約等の外交には上院の決議が必要なため、すぐには動かないと予想する向きもあるだろうが、軍部は別だ。

トランプの支持母体となっているのは、グローバリズムの安全保障政策においてネオコンに煮え湯を飲まされ続けてきた軍部なのだ。トランプが財界出身でも軍出身でもない事から、就任後のパイプ作りに苦労するだろうと予測するのは甘いと言える。

私は、隠れトランプ支持者の大多数は、軍部に関係する者だったのではないかと考えている。だとすれば、特に安全保障政策に関して、なおかつ石油メジャーに打撃を与えにくい極東方面については、早期に動く可能性が高い。

左翼国家日本がこの先どうなるのか、非常に楽しみである。

こういう展開を待っていた トランプ総統閣下に栄光あれ

普段ここでは政治ネタに触れないでいるが、トランプ大統領爆誕はあまりに面白いので少々。

1年ほど前、トランプが立候補を表明したとき、こういうやつが大統領になったら本当に面白いだろうな、と思った。グローバリズムを真っ向から否定するトランプの考え方に、大変共感を覚えたからだ。

グローバリゼーションの否定は、現在の世界の潮流である。アメリカにはぜひとも、その流れを、愚かなる日本の政治家共に知らしめる役を負って貰い、戦後レジームに決着を付けて欲しいと常々考えていた。

トランプが大統領になり、共和党政権が誕生すれば、ナショナリズムを前面に押し出した対外政策を強行することは目に見えている。それによって、アメリカありきという日本の馬鹿げた安全保障政策が変化を余儀なくされ、日本もまたナショナリズムへと傾倒しパヨクが淘汰されていく、という未来が私にとっての理想であった。

日本と韓国に途方もない国防委託費を要求、払えない韓国からは米軍撤退、それによって第二次朝鮮戦争が勃発、半島統一あるいは中ロによる傀儡国家の誕生、危機感を抱いた日本は憲法9条他を破棄し自衛軍を創設・・・という2ch旧速あたりに書かれているようなネトウヨストーリーが実現するとも思えないが、何らかの変化は期待出来る。

しかしながらその後の報道を見る限り、トランプの芽はないとの事だったため、希望は落胆へと変わっていった。まぁ論者の一部はトランプ勝利を予想していたらしいが、「やっぱりね、所詮世界は変わらないよ」という結果が訪れるのだろうと、興味も失っていった。

オバマ平和記念公園を訪れた話も、私としては心良く思わなかった。原爆投下の是非はともかくとして、アメリカは正当性を主張しているのだから、それを貫き通すべきではないのかと思うと同時に、ここまで弱腰の国だったのかと閉口もした。

私の望むアメリカの立場は、良くも悪くも世界の模範となる国である。アメリカの動向が世界を左右する、その事をしっかりと弁え、自己中心的かつ利己的でも何でも構わないので、世界の頂点としてはっきりと君臨すべきだと考えている。しかるに、オバマも、そしてヒラリーも、その頂に立つ人間に相応しいとは思えなかった。

弱すぎるのだ。特に裏でごちょごちょ動くような、ヒラリーのようなクズは、ウジウジ斜め後ろ向きの、日本の総理大臣でもやってろ、アメリカを愚弄するな、と言いたかった。プーチンのような輩こそ、米大統領に相応しいとも考えていたくらいだ。

ところがどうだ、フタを開けてみれば、アメリカ国民の過半数は、メディアの攻勢にも関わらず、アメリカという国の立場を見失って居ないではないか。まさに、素晴らしい結果だ。

トランプ大統領、いや総統閣下の下、世界の、そして日本の変革がなされる事を期待する。

追伸:
サンダースにしておけば良かったのにね。

SHV31のSIMロック解除をしてみた

先日の日記で、OCNからUQMNPしてみたい的な事を書いた。
その後、シャープのSHV33をヤフオクで入手しロック解除コードを買って、とりあえずUQの2週間お試しで繋いでみたところ無事に接続出来た。
平日昼休み時間帯でも10Mbps程度、その他時間帯は40〜80Mbpsと、やはりMVNOとは思えない速度が出る。さすがはUQ

解除コードの入手先はこちら
(アフィとか入れてないので安心してどうぞ)
http://www.cellfservices.com/
MNOのアンロックサービスのような180日縛りなどなく、すぐにロック解除出来る。発売日から半年経過していないSOV34なんかももちろん即座に解除可能。総務省の指導に従わず利権にしがみ付く國賊外道MNOになんかビタ一文払いたくない!という向きにもお勧めだ。

SHV31はロック解除出来ないのか?

さて、SHV33を漁ってる最中に、ヤフオクで面白いものを見つけた。
SHV31のロック解除作業なるものだ。6000円程度と、ロック解除コードが30ドル程度で買えるのに比べると割高だが、出来ると銘打ってるのだから任せてみる価値はありそうだ。

auのVoLTE端末は、ロック解除していないとMVNOで使えない問題がある。さらにauはSHV33は半年経てばロック解除するけどSHV31はぜったいしない!と言い切っている。もちろん、総務省の指導に従いたくないauの利権最優先外道対策だ。この逆賊的非道に消費者は泣き寝入りするしかないのか!と憤慨していた私は、即座にこのネタに飛びついたのだった。

ということで、SHV31もついでに入手してみた。SHV33が3万円程度だったのに対し、31はたったの1万円。しかも新品。さすがはロック解除不能でMVNOでは使えないと言われているだけあって大変安い。

11月4日 SHV31落札、支払い
11月5日 ロック解除オークション落札
11月6日 SHV31到着、動作確認、業者に発送
11月7日 業者到着、作業、即日返送
11月8日 到着

大変スピーディーな流れで返ってきたSHV31に、さっそく用意しておいたTryUQのSIMを挿して動作確認。おおっ・・動く・・・動くぞー。

SHV31もSIMロック解除可能

ということで、MNOがロック解除しないぞ!と言ってる端末でも、ロック解除自体は出来てしまうものだと分かった。

ちなみに、今回はオークションに出ている業者に頼んだが、SHV31のロック解除コードは上に載せておいたサイトで、シャープ製その他を選んでIMEI打ち込んで発行してもらう事でも入手可能なようだ。

SHV31はとにかく安いので、もう一台くらい買っておくのも悪くないと思った。

新宿アート焼死事件で思った事

最初にこの事件を知った時に思ったこと。

おぉっ、Creation(創造)でCremation(火葬)とはトンチが効いてる!

いきなり不謹慎なネタで失礼。

ところでこのCremationという単語、以前にもネタにした事があったが、動詞ではCremateとなり、なんだか創作系の単語っぽい。日本語で書けばクリメイトだからしょうがないのか。

事実、辞書を引く習慣がなかったであろうアンポンタンが、馬の名前やら社名にまで使っている。

クリメイト

さすがは日本のクリエイターだ。

ちなみにだが、Cremate、Cremation、Crematorium、Crematory、ここらへんの単語は、火葬文化を持たない国や宗教では忌避される単語である。まぁアメリカなんかは最近火葬多いのでそれほどでもなくなったが。

忌避される原因の一つにホロコーストが存在する。あのへんのネタでCrematoriumというと、ガス室複合焼却炉の事になってしまう。

Cre-と似ている接頭辞でCli-というのがあるが、Climateは気候という意味。ただし発音がまったく違ってクライメイトと読む。

Z3Cの次をどうするか

一昨年、MNP乞食から足を洗って残した2回線をMVNOにした。その後、1回線を禿にMNPしてCBと一括を当てタダ同然のiPhoneSEを買ったが、もう1回線はそのままMVNO(OCN)で使っている。

このMVNO回線はZ3Cに挿してあるが、Z3C自体もうすぐ2年を迎えるだけあってバーマンが心配になってきた。まだ妊娠もしていないし特に問題はなさそうだが、バーマン等が出た場合、root化しブートローダーもアンロックしてあるので修理に出すのがかなり面倒。今の茸ショップはroot端末なんて嫌がるらしいし。

そこで次のペリアを考えてみたが、Z3C後継というかcompact機はロクなのがない。爆熱のZ5C、あるいはもうすぐ発売のXC。XCは廉価版で4Kムービーも撮れない上にプラスチッキーなオモチャなので論外。一方のZ5Cは泥OS5xなのでrootが取れず、AGPS問題が回避出来ない。何やらXCは泥OS7でAGPS問題なくなるなんて話もあるが。

そもそも、今rootが取れる国産端末(おサイフは維持したいのでグロはダメ)は、ほぼ皆無と言っていい。しかも4.7インチより大きいのは持ちたくないと来れば、1機種も存在しない状態だ。

root取らないとAGPS問題のせいで茸泥は全滅。まぁ茸MVNOは、比較的マシと言われるD峰でも常時1Mbpsなんて話もあるし、この点もどうにか解決したいところだ。

そこで思いつくのは庭MVNOだが、これの敷居の高さは茸どころではない。

もともと庭端末で4インチ台というのはSHの一部機種のみ。糞ニーが庭でcompactを出さない点にかなりムカつく。庭の場合AGPS問題は存在しないが、代わりにVoLTE問題がある。

これは、VoLTE機種ではMVNOもVoLTE対応SIMを挿さないと動かず、さらにSIMロック解除されてないとダメとかいう酷い話。オマケにSIMロック解除は半年縛りがあるため、そこらで白ロム買ったり庭に一括MNPして即バックレというような技が効かない。

VoLTE問題を回避するためには、VoLTE以前の機種(例えばSHL24とか)を持ってくるか、購入後半年経過してるVoLTE端末を入手しなくてはならない。SHL24なんてZ3C以前の端末だから、良品が存在する可能性は限りなく低い。SH最新機種のSHV33はロック解除対応機種だが、白ロム市場で半年経過品なんか売ってるわけもない。一つ前の機種SHV31はロック解除過渡期の製品で、ロック解除自体不可能。

まぁこういう縛りがあるので庭MVNOは爆速なわけだ。普通にやったら、グロ版やMVNOの廉価モデルで満足出来る奴しか庭MVNOは持てない。

ちなみにiPhoneでは、庭MVNOテザリングが出来ない。SIMフリーですらダメ。なのでSEをロック解除して庭MVNOで使い、禿MNOのSIMを適当な禿泥に挿す、というような使い方では、いざって時にテザれない問題が生じる。脱獄すればいいんだけど。

とはいえ、iPad ProもiPad mini 4も、手持ちの端末は全部Cellularモデルなので、それほどテザリングにこだわるわけではないが。

ついでに、禿MNOへのコダワリなんてないので、庭MNOへSHV33目当てで乗り換えも悪くないし、茸MNOへZ5C目当てで乗り換えも良いだろう。でもなんか・・・ねぇ。

ハッキリ言って、乞食出来た時代が懐かしい。あの頃はこんなくだらない問題で悩むことはなかった。

誘電率と誘電正接をとても簡単に説明すると

ふとした切欠で誘電率についてググってみたが、簡単な説明が見当たらない。「誘電率とはなんですか?」的な質問に対して、いきなり誘電分極がどうとかバカな説明が書いてあったり、衒学好き共には困ったものだ。

そこで、ごくごく簡単に説明をしてみる。

誘電率・誘電正接とは?

模型工作で使う、リード線を思い浮かべて欲しい。これを縦に(リード線の延長方向に)半分に割ってみると、導線の上下をプラスチックで挟んでいる構造になる。

プラスチックの原子同士は、電子(軌道電子)の軌道によって結びつけられている。

ここで導線に電気を流すと、導線上を電子(自由電子)が走っていくので、プラスチックの電子に対して斥力が発生する。導線上の電子がプラスチックの電子に近づくと斥力は大きくなり、遠ざかると小さくなる。

これが何度も連続的に起きるので、プラスチックの電子は振動する事になる。なんぼ振動(振幅)するのか?という事を、誘電率(比誘電率、ε)と呼んでいる。

さて、この電子の振動は、多くの場合、原子が構成している物質の「硬さ」に関係する。

硬いものであれば、原子自体は動かず、電子だけが動くに留まるが、プラスチックのように柔らかい場合は、電子の振動に釣られて原子自体も動く事になる。

多少乱暴な言い方をすると、この、原子が釣られてなんぼ動くのかを誘電正接(tanδ)と呼ぶ(本当は、斥力と反力による振動によって消費されるエネルギー損失を呼ぶ)。

なので、プラスチックのようなポリマーは、εは低いがtanδは高くなりやすい。

中学生、いや小学生でも理解出来る内容だ。

ちょっと難しい話

ε、tanδともに、電子と電子の斥力によって起きる現象なので、斥力を受ける側の電子が偏った場所にあると、大きな力が発生しやすくなる。

この偏りを分極と呼び、なんぼ分極してるのかを電気双極子モーメントと呼び、それがなんぼあるのかという事を分極率と呼ぶ。ついでにその偏りが斥力によってなんぼ動くのか、という事を配向分極と呼んでいる。

分極率と誘電特性には相関があって、Clausius-Mossottiの式なんてものもある。また電気双極子モーメントとの相関はDebye式によって説明される。

電気双極子モーメントは分子軌道法シミュレーションなんかで簡単に求められるので、ちょっとやってみたい。

例として、ふっ素樹脂を挙げよう。

PVDF樹脂(ポリフッ化ビニリデン樹脂)と、ETFE樹脂(エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体樹脂)の二つは、(CH2CF2)nと(CF2CF2)n(CH2CH2)mとなるので、同分子量のポリマーの組成式は同じになる。

ところがオリゴマーの構造を計算してみると、ETFEは直鎖にフッ素原子が綺麗に並ぶのに対し、PVDFでは片側にフッ素原子が集中し、ついでに直鎖は螺旋構造を描くため、双極子モーメントがまったく違ってくる。

MOPAC2016、PM7で計算した結果では、ETFEが0.924debyeであるのに対し、PVDFは8.406debyeと10倍近くも違う。

なので、この二つの誘電特性はまったく違うものになっている。

ETFEで被覆したリード線はあるが、PVDFで被覆したものはない。もし作ったら火事になるだろう。

キャンピングカーの燃費一覧

キャンピングカーの燃費というのは、あまり知られてない事なので、書いておこうと思う。自分で体験したのはトレーラーとキャブコンとバンコン。あとはデルタリンク某店の社長や従業員に聞いた話。

良い方から順に書いてみよう。なお、車中泊仕様のクルマ(ナンバーが8以外)はキャンピングカーと呼べないので書かない。

トレーラー+ダウンサイジングターボ欧州車

燃費:12〜15km/L(ガソリン)
この組み合わせが知る限り最高の低燃費である。ダウンサイジングターボの外車、例えばVWのトゥーランTSIツインターボ。このクルマは、トレーラー引っ張るために生まれたのではないかと思ってしまうほど、牽引状態でよく走る。
まずスタートが違う。アイドル状態でもクリーピングだけでグイグイ引っ張り、アクセルを少しでも開けると図太いトルクが1.5トンオーバーのトレーラーでも無牽引と変わらぬ加速で引っ張っていく。
初めてこのタイプのヘッドに乗り換えた人は「牽引してるとは思えないフィーリング」と驚く。街乗りでもそれほど燃費悪化しないのは、ツインターボ(ターボ+スーパーチャージャーの組み合わせ)のおかげなのか。

欧州モーターホーム

燃費:10〜12km/L(ディーゼル
アドリアのようなコーチビルダーがベンツやVWのバンに架装した、マイクロバス真っ青にデカいアレは、意外と燃費が良い。高速を巡航してる最中の燃費で、市街地に入ると極端に落ちるが、それは他の車種でもあまり変わらない。とにかく、このデカいのが10km/L以上走るのか!と驚いてしまう。オマケでタンクがデカいので、余裕で1000km走れる。

国産ディーゼルキャブコン or ディーゼルバンコン

燃費:10〜12km/L(ディーゼル
輸入モーターホームと比べずいぶんコンパクトになるが、燃費はだいたい同程度。4WDだともう少し落ちる。2000年以前は、このタイプが結構多かったというか、キャブコンといえばディーゼルが当たり前だった。車幅がワイドのデカいのは概ね4000ノンターボのトラックが多く、ナローだと3000DTのH100系ハイエースベース車がちらほら。EFIじゃないタウンエースの2000DTはあんまりパワーがないので10km/Lまで伸びなかった。現在はほぼ消えてしまった。

アメ車モーターホーム

燃費:8〜10km/L(ガソリン)
排気量が5000ccを軽くオーバーするアメ車クラスA,Cもしくは欧州車の通称フルコン、観光バスを凌駕するサイズの物もある。さぞかし燃費悪いんだろうと思いがちだが、しかし意外とこれも燃費が良い(サイズの割には)。
やはり、高速を100km/h巡航した場合の話で、市街地では2〜4km/Lと半分以下に悪化する。ようは回転数のアップダウンに弱いようだ。
同じような事が発電機でも言える。マリンでよく見るMANのジェネレーターは、定負荷で回しておくとホンダやヤマハの発電機より燃費は良い。
余談だが、アメ車はクラスCでもクラスAよりデカいのもあるので、ケツだけ見て判断すると間違いやすい。

トレーラー+国産ディーゼル

燃費:7〜10km/L(ディーゼル
CX-5等のディーゼル車は、ダウンサイジングターボの欧州車に比べかなり落ちる。ガソリン車と比べ出足は悪くないものの、中速域から伸びなくなり、高速域になると「あ〜重いもん引っ張ってるなぁ」という体感になっていく。

国産バスコン

燃費:6〜8km/L(ディーゼル
同じ車格の欧州モーターホームと比べ、なんでこんなに燃費悪いんだろう?と不思議に思うのがマイクロバスのバスコン。エンジン音もガラガラうるさい。ちなみにバスコンの最大のメリットは「長く乗れる事」。20年、50万キロ乗っても屁でもない。トレーラーより長持ちするのはバスコンくらいだ。欧州車が10万キロ持たずに致命的な箇所がブッ壊れるのと対照的。キャブコンは、ベース車はともかくキャビン部分がFRPなので20年はキツイ。
なお、ごくたまにある胴体をぶった切ったショートのバスコンは10km/L近く走るらしい。一方でガソリン仕様のバスは3km/Lを切る事もあるという。

国産バンコン

燃費:5〜8km(ガソリン)
いわゆるH200系ハイエースのバンコン、特にショートのマイクロバス並みにデカいワイドスーパーロングを架装したアレはかなり燃費が悪く5km/L程度。ワイドミドルやナローボディは多少良くなるものの、H100系(1KZエンジン)のディーゼルほどにはならない。最近の6速ATはかなり高速での燃費が改善されており、8km/L近く出るのはそのタイプ(ナローの標準orミドルだけ)。以前の4速ATは良くて6km/L程度。マイナーチェンジのたびになんだかんだで燃費改善してるようなので、買うなら新車の方がいい。

トレーラー+国産ガソリン車(ハイブリッド含む)

燃費:4〜8km/L(ガソリン)
国産ガソリン車、ハイブリッド車は、車重による影響が大変激しくトルクも小さく、重い物を引っ張るとまるで加速しなくなる。ダウンサイジングターボ欧州車と対極にあるクルマだ。あまり負荷をかけることを想定していないのだろう。
特に酷いのはミラーサイクルエンジン(トヨタアトキンソンサイクルとか呼んでるが)を使うのが当たり前になっているハイブリッド車で、出足はモーターで引っ張るためまぁまぁ良いものの、加速域ではエンジンのトルクのなさが酷く、悲惨な燃費になってしまう。
私はアルファードハイブリッドで1.5トンのトレーラーを引っ張って高速燃費4km/Lを叩き出し、落胆してトレーラーを売った。単体では15km/L出るというのに。

国産キャブコン

燃費:4〜6km/L(ガソリン)
燃費で最悪なのは、2000ccクラスの1トン車に架装した、最近のコンパクトなキャブコンだ。元々強烈に非力なエンジンに強烈な架装を施すため、ベタ踏みで100km/hまで加速出来ないようなシロモノも多い。車名をちょっと忘れたが、かつてあった家庭用エアコン搭載、160Lクラスの水タンク搭載とかいう装備の凄さが売りだったキャブコンはベタ踏み80km/hだったとか。

まとめ

欧州車・アメ車がキャンピングカーに向いているのは、トルクフルな点にある。家が丸ごと走っているに等しいキャンピングカーでは、低速域のトルクがとにかく大きくないと辛い。
欧州車は小排気量をターボやスーパーチャージャー等で補い、アメ車はデカい排気量で補ってトルクを出しているため、低回転域のレシオが日本車とは根本的に違う。

一般に日本車エンジンは、常用回転域での燃費特性よりも、全回転域においてフラットな特性を出せるようにしている物を多く感じる。これはスタート・ストップの多い日本の交通事情に配慮しているものだ。こういったエンジンは、低回転・定回転でクルージングする用途(外車は低回転時のトルクを使ってクルージングする)にはまったく向いておらず、そういった用途に特化している外車には、手も足も出なくなってしまう。

加えて、以前はトルクフルなディーゼルのラインナップがそれなりにあったものを、的外れな法律改正のせいでディーゼル自体を悪者にしてしまい、市場から消し去ってしまった(悪いのは数十年変わっていない低品質な精製基準と、三菱自動車のような環境を一切考えない悪徳企業であって、ディーゼルではない)。

国内でのダウンサイジングターボ車は、最近ようやく一部メーカーが目を向け始めたが、国内メーカーが非力な自然過給に拘り続けたのは、自動車保険と関係があるためなのか?(軽自動車以外のターボ車はスポーツカー扱いとするバカ保険が多く、料率が強烈に上がって高くなる)。

とにかく、現状において、キャンピングカーの燃費を気にするならば、国産車は諦めるべきだ。トゥーランTSIやベンツのDTなど電装系がアレなため、登録後5年以降はあっちこっちブッ壊れて修理費は高くつくので、あまりオススメ出来るものではないが。

将来的には日本車でも、シリーズハイブリッドによってトルクが確保され、定回転で低燃費なエンジンを搭載したものが増えてくると思う。が、それは随分先の話である。