Lattice in the Lettuce

The monologue of a scientist.

科学

誘電率と誘電正接をとても簡単に説明すると

ふとした切欠で誘電率についてググってみたが、簡単な説明が見当たらない。「誘電率とはなんですか?」的な質問に対して、いきなり誘電分極がどうとかバカな説明が書いてあったり、衒学好き共には困ったものだ。そこで、ごくごく簡単に説明をしてみる。 誘電…

熱硬化性・熱可塑性といういい加減な分類

樹脂の大分類に、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂の2つがある。が、私はこの分け方がとても嫌いだ。 樹脂はすべて熱可塑性 基本的に樹脂はすべて、熱可塑性である。温度を上げると固体→液体の相転移をせずに固体から直接分解するもの(フッ素樹脂とか)はあるも…

Tgを考える上でのメモ

http://home.sato-gallery.com/education/el/hosoku_hikari06.pdf 今までの格子振動の扱いでは,格子振動の振幅はアナログ量で表され,そのエネルギーは振幅の二乗で与えられる。しかし,量子力学の教えるところによれば,いかなる調和振動子もそのエネルギー…

誰も気付いてない 意味が分かると怖い画像

意味が分かると怖い画像、的なまとめサイトをいろいろ見ていた。そこで見かけたこの写真。 私は、ハハァなるほど・・・と気付いたが、同じ観点で気付いてる人が居ないぽいので解説してみよう。部屋にスイッチが多すぎるとか、部屋が狭すぎるとか、iOSのスク…

ショーンK詐称騒動は現代のソーカル事件??

なんか怪しいブログを見つけた。 http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52076706.html小保方事件で解説をしていた人のブログだ。 理論物理学研究者を名乗る割に物理ネタはさっぱり書かず、ひたすら経済ネタばかり書いている人だ。 数学者であれば…

基礎技術とは

基礎技術とは何か、ということについて振り返ってみたい。世の中の様々な製品は基本的に、応用技術の集大成と言える。応用技術とは基礎技術から発展するものだが、その区分けは技術者でなければ、なかなか判別しづらいものだろう。身近なものとして、ペット…

熱伝導に見るエセ科学「パーコレーション現象」と第一原理的考察の重要性

私が以前書いた、「量子電池なんてエセ科学だ」記事へのコメントが、このブログとしては結構激しい。当時、原理もクソも考えず頭ごなしに信じ込んだ連中が非難しまくって行ったが、結局バテナイスなんてモノは量産も出荷も出来なかった。もちろん、心ある人…

ヤマザキパンWebのおかしな写真

ヤマザキパンオフィシャルサイトのリクルートページをチラ見していて、変な写真に気付いた。そこから、山パンの内情について考えを巡らせてみる。https://www.yamazakipan.co.jp/recruit/universities/work/p_r/kenkyu/index.html問題の写真はここにある。リ…

メトラートレドのFlash DSCについて

結構前になるが、メトラー・トレドに新製品のフラッシュDSCについて説明してもらった。 メトラー・トレドは熱分析装置のメーカーというよりも、電子天秤の方が遥かに有名なので、なぜにDSC?と首をかしげてしまうが、一応熱分析装置は昔から作っていた。が、…

北朝鮮の水爆実験は失敗ではないか?

本日午前、北朝鮮が水爆実験をやったそうだ。昼のニュースで「水爆実験だった」と報じられたが、もし水爆であるなら威力があまりにも小さすぎる。北朝鮮は成功と謳っているが、これは、失敗したと見て間違いないだろう。 核実験装置について よく知られるテ…

小保方晴子の学位取り消し

結局取り消すらしい。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151030-00000029-mai-sociこれで早大の面目保つんだろうか、セコい話だ。まぁ今さら取り消されたところで、どのみち本人は二度と理工学業界には足踏み入れられないだろうから、さほど関係なさそう…

セラフィット 大嘘エセ科学フライパン

本当はこんなものを書いてる場合ではないが(技報の締め切りが今日中)、巷で噂になってるセラフィットというフライパンについてちょっと。何をどうやったらこんな嘘っぱち書いて売れるんだ?と、化学屋なら誰でも思いそうなエセ科学商品である。まず、セラ…

エポキシの当量 2

以前、エポキシ樹脂の当量について少々論じた。 http://d.hatena.ne.jp/lettuce_chan/20150305/別にエポキシ樹脂に限った事ではないが、一般的に、反応性基を持つ機能性モノマー〜オリゴマーは、まったく別に用意された樹脂骨格の末端(例えばOH)をエポキシ…

泡の科学とエセ科学

先日、スーパー銭湯の洗い場にあった張り紙に、こんな事が書かれていた。 シャンプーは少量をスポンジやタオルに取って、よく泡立てて使いましょう。泡の微粒子が毛穴に浸透して汚れをキレイに落とします。しっかり泡立てないと、シャンプーをたくさん使って…

イメージ論とエセ科学

仕事でフォノンの格子振動モデルを議論していて、ふとした拍子に変な方向に脱線した。 どんな脱線かというと、エネルギー波を三次元的にイメージするとしたら、どういう風にすればいいのか?だ。そんなくだらないテーマでみんなでくっちゃべってたら、エセ科…

互換電池はなぜ純正に劣るのか

NEXシリーズとSH-1を買ってみて、やっぱり少々アクセサリが欲しくなった。欲しいのは電池と充電器、バウンス出来るストロボ、2台目のNEX(5Rか5Nでいい)を望遠用に、といったところ。電池以外はオークションで適当に買うとして、予備電池として互換品をamaz…

SP値 HansenSPに関する考察

前日少々SP値の話をしたが、最近評価されつつあるSP値導出法にHansen法がある。これについて少々議論する。教科書的なHSPについては、 http://www.pirika.com/JP/TCPE/SP-Theory.html を参照して頂きたい。なおHansen先生の業績はノーベル賞クラスだと思う。…

SP値には単位がある

1950年にHildebrand, Scootにより提唱され、正則溶液論によって定義されたSP値(溶解性パラメータ)には、ちゃんと単位がついている。 実際にSP値を求めるのに一般的な手法には2通りがあり(もっと腐るほどあるが、よく見かける代表的なものには)、それぞ…

MOPAC2012のGPGPU

昨年度行っていたJ-OCTAの評価も一段落ついたので、Winmostarの環境を元に戻した。 元々Ab initioではWinmostar標準のWinGAMESSを使っていたが、これには並列コンピューティングにMSMPIが使われている。J-OCTAはPC-GAMESSが標準のためMPICH2となっており、こ…

エポキシの当量

別にエポキシに限った事でなくポリウレタンなんかでもそうだが、重付加(付加重合)で固まる熱硬化性樹脂と、その硬化に使う硬化剤なるものには、当量というものがある。基本的には官能基あたりの分子量を示したもので、一般的なエポキシ樹脂だと100〜200く…

シミュレーションとデータマイニング

以前、メソスケールのような中間サイズ(分子〜計算工学の手前まで)のシミュレーションの主な使い途はメカニズムの把握にあると書いた。この考えは今でも変わっていないが、最近読んだ論文に、データマイニングへの応用というものがあった。http://bussei-k…

ガラスが固体?

http://www.zaikei.co.jp/sp/article/20150125/232354.htmlMutual information reveals multiple structural relaxation mechanisms in a model glass former京大の研究グループが、とか言ってるが、これはブリストル大のダンリービーとウェスナーたちのグル…

小保方晴子のようなアホを使うな

アンサイクロペディアでは、小保方を「日本のコピペ専門家、イラストレーター」として紹介しているが、コピペ専門家はともかく、イラストレーターは大きな間違いである。まずこのページを見て欲しい。小保方貼子のSTAP細胞論文の疑惑 http://stapcells.blogs…

物を叩くとなぜ発熱するのか

寒くなってきたので、電気毛布を出してきて使っている。暖かいなぁと思いながら、ふと、熱伝導についてまた考えこんでしまった。電気毛布の発熱には2通りある。1つは熱放射、つまり赤外線領域の電磁波による放射である。これについては置いておく。 もう1…

リポ電池の知ったかぶり

リチウムイオンポリマー電池についてちょっと調べていたら、ラジコンヘリオタクのブログを見つけて大笑いした。なんと、リポ電池が爆発するそうだ。リポの爆発だの炎上だのといえば、もう8年近く前になる初期のギャラクシー爆発事件などが思い起こされるが、…

平均場近似 セルフコンシステントとは

その昔、ヒッポファミリークラブという団体が数学の話をちょっとやったことがあった。ググると、元々も今も語学系のなんかやってる団体ぽいが、フーリエ級数からフーリエ変換あたりまでのネタを中学生相手に解説して、見事に問題を解かせていた。その本が出…

知ったかぶりのガラスコーティング その2

展示会でシリカの表面処理材料見ていたら、ポリシラザン作ってるメーカーの人としゃべる機会があったので、以前ちょっとネタにしたガラスコーディング剤の話を色々訊いてみた。 なかなか面白い話も聞けたので、もう一度ネタにしてみようと思う。 2つあるガ…

分子シミュレーションの使い途

セミナーで思い出したが、これも先日、アクセルリスの日本支社で面白い講演があった。エポキシとアミン数種を混ぜて反応させた物の機械物性を、実験と分子シミュレーションとで突き合わせるというもので、反応性を確率まで考慮した分子動力学でアモルファス…

自動車用排気タービン発電装置

ちょっと面白いのを見つけたので貼っておく。id:spanglemaker:20090711:p1車の排気ガスで発電出来ないか、というもの。何が面白いかというと、この発明が特願されたのは同年の1月という点。特願したのは本田技研である。 http://www.ekouhou.net/%E8%87%AA%E…

お店の味のチャーハンを作るコツ

ネット見てたらこんなものを見つけた。【ハウツー】炊飯器でつくるチャーハンがパラリとして絶品! http://news.livedoor.com/article/detail/8676489/実際に作ってみたが、水の加減が難しいようで、なんだか冷凍食品のチャーハンのようになる。お店の味とは…