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Lattice in the Lettuce

The monologue of a scientist.

オイル交換

夏のドライブシーズンに備えて、イエローハットでオイルを変えてきた。前回の交換は1年半前、車検のときである。規格に合った中で一番安いのを選び、単純に交換だけをお願いした。どうせフラッシング云々言われるので先に断った。バッテリーとエアクリーナとATFのチェックを無料でしてくれるというので、それだけ頼んだ。

オイルの選び方

一番安いオイルを選ぶ。

プラシーボ効果を求めたければ合成油なり訳の分からないキレート剤入り(液体チタンとか抜かしてるバカ向けの製品等)なりに金を払えばいい。

(液体チタンについては後日考えてみる)

さて、オイルとは何かといえば、鎖状炭化水素のうち分子量が大きく沸点の高いもの、である。鉱物油だ合成油だ云々にかかわらず、これ以上の区分はない。

原油を分溜して分子量毎に呼び名を付与していくと、小さいものはガス、ちょっと大きくなるとガソリン、もう少し大きくなってナフサ、さらに大きくなって灯油、さらに軽油、重油、潤滑油(オイル)、タール、アスファルト、となるだけだ。

ガスコンロで使っている燃料と、道路で砂利を固めているアスファルトには、分子量が違うという以外の違いはほぼない。

では鉱物油と合成油の違いは何かといえば、分子量の分布である。鉱物油がグレードに応じて100程度の幅を持っているのに対し、合成油は10くらいの違いしかない。分子量の分布差は、化学合成をやるときにはバラツキ要因となるので注意が必要、ではあるが、この違いが車の性能にどれほど影響するのか、というと、実はほとんど何もないに等しい。

実験やら製造で化学合成するならともかく、反応が一切起きない潤滑やら洗浄やら冷却目的云々で、分子量差が関係するわけがない。あるとすればたった一つ、ピーキーな究極性能を求めた際の設計のみだ。が、これは大衆車には関係ない。大衆車はそんな設計はしていない。

オイルは長く使っていると、各分子のクラスター間にゴミを内包したり、あるいは分子鎖が壊れて構造粘性破壊を起こす。分子鎖が壊れる要因としては、機械的応力による破壊と酸化がある。だからある程度の期間使ったら交換すべき。その期間はメーカーによると1万キロくらいらしい。

プラシーボで儲けてる連中は、プラズマクラスター等も含めて消え失せろと言いたい。彼らは科学の敵である。