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Lattice in the Lettuce

The monologue of a scientist.

まおゆうとパクス・ジャポニカ

お盆休み9連休2日目。この休み中は、休み明けに備えて英会話の猛特訓などしなくてはならず、特に計画を立てなかった。私の練習スタイルはこうだ。
日常会話でよく使われる表現をネットで探し、暗唱する。暗唱のときは、外人の発音に近い(韻の省略や文のアクセント等)発声を模して、なるべく高速に喋る。
あとはその会話をしている情景を思い描く事。リスニングは基本的にやらない。なぜかというと・・・と、この話は置いておいて表題の話をしよう。

計画を立てなかった長期連休の初めの数日は、普段出来ない事をする。TVアニメの一気見など。ストーリー派なので、萌え系やギャグアニメはハナから見ない。最後に見た萌え系は瓶詰妖精だったか。前回一気見したときは、ヨルムンガンドが印象的だった。今回はまおゆうだ。

元々2ちゃんねるのスレで発展した特異的なストーリーとの事で、作者個人の主観ばかりではないところが面白いと思った。冒頭に農奴が出てきたし、戦争の意義などもかなりよく観察してるなぁと感心したが、魔王がメイド姉に言った、戦争はなぜ起きるのか、については少々感傷的すぎる気がした。

戦争の目的はエネルギーの確保である。

これは有史以来変わらない。エネルギーを基軸として歴史を観ると、つまらないと思えるほどあっさり色々な事象に説明が出来るようになる。戦争など最たるものである。

エネルギーに加えて資源も確保されると平和が生まれ、絶頂に達するとパクス何とかの状態になる。大義名分やその言葉の意味はさておき、パクス・ロマーナパクス・ブリタニカパクス・アメリカーナ、これらはすべて、エネルギーと資源において世界の頂点が生まれた時に語られている。

パクス・ロマーナが成立した理由は、奴隷労働力と食料資源が背景にある。なので終焉は教育の普及にあった。ここらへんは間接的にまおゆうの中で語られている。教会がその役割を担った。
産業革命を経た後のパクス・ブリタニカは、石炭と木材・鉱物資源が背景となる。蒸気機関が他の労働力を圧倒したために起こった。終焉は内燃機関の普及と、資源の枯渇にあった。
パクス・アメリカーナは石油の時代である。石油はそのものがエネルギーであると同時に資源であり、化学工業がパクス・アメリカーナの裏打ちになった。アメリカのドンパチは露骨に石油資源の確保なので分かりやすい。

エネルギー源や資源は、初め自国領にて開拓され、不足が生じてくるとその調達のために戦争が起きる。戦争の目的は9割くらいがこれだと言っていいと思う。もちろん、十分自国領で確保出来てしまえば、戦争など起きずにパクス状態へ到達すると考えられる。

ではメタンハイドレートを背景としたパクス・ジャポニカは起きるだろうか?

様々な理由によって起きないのではないか、というのが私の予測だが、特に技術的側面から見たとき、メタンハイドレートはエネルギー以外の資源になりにくい事が問題として挙げられる。

メタンを重合してポリマーにすることは、ラボスケールではともかく工業的には難問である。かつて地球がそうしたように、高温高圧下で時間をかけて重合させるならともかく、人の手で起こす事は、未だ決定打が見い出せていない。

この技術が見い出されたとき、パクス・ジャポニカの成立と、日本人の大好きな平和が少しの間やってくるような気がする。