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Lattice in the Lettuce

The monologue of a scientist.

エセ科学オタクへ

エセ科学オタが量子電池の記事にツッコミ入れてきて面白いので観察なう^^

エセ科学オタの特徴

実際の開発経験がない学生やらオタクが多いから、論文にもなってないようなエセ科学ネタをパテント絡みで信じ込んで大騒ぎ。

知識ないからどうおかしいのか分からない。ジャーナルのインパクトファクターも知らないし、英語論文も読めないし、そもそも論文探す方法も知らない。

で、他人の名誉がどうとか。あんのねぇ、研究ってのは世に知らしめられてからがツッコミ本番なの。量子論の基礎を描いた高名な学者さんたちも、最初は各界からボロクソにツッコまれてるんだよ。

だけどそういう反論者が査読したり別テーマの実験やったりする中で、だんだんと正しいのが分かって、恐らく間違ってないだろう・・・って言われるようになる、それが反証可能性を持つ本物の科学なんだよね。

エセ科学オタがしてるのは科学じゃなくて宗教。信じ込んで騒ぐだけのくだらない行為だね。

ホントの研究者なら

ホントの研究者だったら、パテントなんてめんどくさーい、さっさと学会発表したーいって感じで、パテント二の次なんだよね。あんなもの会社の知財がうるさいから仕方なく出しとく程度のもん。

パテントってのはベストデータが多いから信用ならん!ってのが実際パテント出してる側からのイメージ。ちな私は権利化されてるパテント2件、出願だけなら50件ほどありますw

他人の研究の内容読みたかったら、JDreamなんかのデータベース使って論文の方を読んで、どんな環境でどんな実験やってたか細かく見てって、可能なら自分で査読してみるって感じかな。

最近の流行として、まずパテント出すだけ出して(会社がうるさいから)、弁理士特許庁に出したら即日、論文を学会に送るってパターンが多いかな。発表の方では、この研究内容はすでにパテント出願済みでうんぬん・・・って告知。

論文について

論文、いわゆるペーパーは他人に再検証してもらうために出す。同じ方面の研究者は、論文や学会発表(口頭でもポスターでも)を見てきて、興味があれば同じように、あるいは多少変えた検討をやってみて、自分なりの議論を作成する。

このとき、その議論はまた論文となるのだが、必ず元になった検討(つまり元の論文)の引用の参照を記載する。この参照によって、元検討がどれだけ知られているか、同業の気に留っているか、ということが分かる。

件のエセ科学特許では、光励起構造変化なる言葉が使われていたが、何やらご本人様が富士通時代に仰せになられた造語らしい。造語は、色々な人が元文献を参照して、共感して自身の文献に取り入れ、業界に知らしめられて初めて「そういう単語がある」と述べても良い。

本人しか使っていないような単語を使いたいなら「この現象について、ここでは光励起構造変化と呼んでおく」というような書き方を、パテントでも論文でもしなくてはならない。

あたかも一般的に使われる単語のように書くことはマナー違反である。そんな事も知らない程度の研究者なのか。富士通が聞いて呆れる。

特許について

エセ科学オタが「公知にするためのパテントだ」とか言ってたが、公知にしたのに権利化しない場合の唯一の目的は、「多数のパテントを同一カテゴリに投入することで、同じカテゴリの研究者のやる気を削ぐこと」である。単一のパテントで、しかも基本特許に分類されるようなもので、権利化しないなんてことは常識的にありえない。むしろ必死になって権利化に取り組むものだ。

権利化しない限り、特許はどんな権利も守ってくれない。似たようなものを出されて売られても、訴えて100%勝てるなんてことにはならない。権利化がなければ勝てる確率はとても低くなる。

似たような特許を後で多数出されて、自分の研究・知名度を阻害される羽目になることもある。パクられた上に伏せられて、転用されまくる危険性もある。プロセスバイクレームなど良い例だ。
改良されたパテントを先に早期審査され、実質自分のパテントは有名無実になったり・・等など危険性は限りなくある。

なので、重要だと思われる特許は公知にする前に権利化することが望ましい。しかし一般的に特許は、公知になってからしか審査請求が出来ない。これを回避するための手法が早期審査で、色々な条件があるが、その最たるものに出願者の組織の大きさがある。

小さな組織(つまり中小企業)であれば、早期審査が使える。弁理士も必ず薦めてくる。あえて使わないなんてことは、類似特許で既に権利を持っているようなケースを除けば、まずありえない。拒絶されまくって、審判やっても権利化出来ない事が予想出来るような場合、つまりニコイチした先行文献だらけの数合わせ特許やら、エセ科学特許である場合を除いては。

PCT出願について

これまたエセ科学オタがPCTを先にやるなんてホザいたが、普通そんな真似はしない。先の早期審査が使えない状況でも、まずは日本の特許庁をなんとか口説き落として権利化しようとする。まともな発明であれば。

なぜか?それは日本の特許というのは近年の審査が大変厳しく(審査官にもよるが)なっていて、なかなか権利化させてくれないからだ。つまり信用性がある。

信用性がある日本の特許庁の判断を、PCT出願された各国は(アメリカを除いて)だいたい頭ごなしに権利化させてくれる。日本でアウトだったりすると海外でもアウトになるケースが多い。

PCTを先にやって、日本特許をあとでやっても、日本の特許庁は海外の権利化を真に受けず、あくまで自分とこで精査して、どうするか決める。そこでNGであれば、当然日本国内では権利になってないのだから、製品化しても日本市場は狙えない。

ハナから日本市場を相手にせず、海外で権利化できている特定市場向け製品だというなら別だが、普通そんなものはありえないから、製品化自体がままならなくなる。その間も海外での権利化に関する料金はずーっと発生し続け、結果的に損することになる。

そんな勿体無いマネを企業はやらない。日本で権利化出来るかどうかを見据えた上で、PCTを後から行うのが通例である。

光励起構造変化のオジサン

富士通に居たらしい。富士通時代は大した論文も書いておらず、辞めた後に自分の会社作って、そこでパテント出願。ねぇねぇそれって富士通で研究した内容じゃないの?

さんざん富士通の金使って研究やって、成功?した途端に辞めて、自分だけの名前で出願?ずいぶん人間的に酷い人ですねぇ。富士通もよく訴えないね。まぁあんなエセ科学特許で大企業が動くとは思えないけど。

さらにさらに、自分の著作にしか使われてない光励起構造変化なんて造語があたかも一般的なようにパテントに書いたり。かなり常識ないね。まぁ常識あったらあんなパテント出さないけど。

論文も富士通時代に書いた1通しか見当たらないし、その論文さっぱり参照されてないっぽいけど。おまけにIFない研究会報だし。やっぱそれなりのジャーナルには送れなかったのかな。送っても載せてもらえなかったとか。

以上、想像。