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Lattice in the Lettuce

The monologue of a scientist.

キャブコンの危険性 北上市のキャンピングカー炎上

ガソリンタンクに別の車の部品が刺さり炎上か?
http://www.yomiuri.co.jp/national/20141103-OYT1T50086.html

燃えた車は、見た限りトヨタのコースターをぶった切ってキャブコンにした、マイクロバスベースのキャブコンに見える。
運転席ドアあり、助手席ドアなし、ホイールベースショート、ボディのカットの仕方、車内レイアウトなどを見ていくと、おそらくワンオフではなくこれだと思う。確証はないが。
http://www.fieldlife.co.jp/new_cars/roots_evo.htm

燃えカスには家庭用エアコンの室外機もあるので、ジェネレータも搭載してコミコミ1300万くらいの高級キャブコンだろう。私には到底手が出ない。

出火原因

出火原因について初めは、どうせ走行中にFF使ってて過熱したんだろうとか思っていたが、どうもそうではなく、

発表によると、金属板は長さ48センチ、幅7センチ、厚さ1・7センチで、右側前輪の後ろにあるタンクの底に突き刺さり、下端は路面に接していたという。自動車の車台と車軸をつなぐサスペンションの一部とみられ、事故現場の約100メートル手前にも似た部品が落ちていた。キャンピングカーの部品ではないといい、県警は別の車から脱落したか、積み荷から落ちたとみている。

他の車のサス板を踏んだらしい。こんなもの踏んだら即バーストだろう。
運転者も、バースト直後に発火したと述べている。おそらくは、踏んだ直後にバースト、その時点では燃料タンクに金属板が突き刺さっていて、地面でゴリゴリ火花、即発火してちゅどーん・・・だろうか。運転者に非はないと思う。

まぁ、高速道はいろんなものが落ちているし、踏む方が悪いといえばそれまでだが。

ところでキャブコンは数あるキャンピングカーの中でも大変燃えやすい車なので、それをちょっとネタにしてみる。

燃えやすさ

キャブコン化していない、普通のマイクロバスであれば、仮に燃料タンクが発火しても即座に丸焼けはないだろう。キャビン部分も鉄製だからだ。

だが、キャブコンのキャブはFRPである。FRP電子基板よろしく、ガラス繊維を樹脂で固めたものだ。FR4であればエポキシ樹脂だから耐熱性はそれなりに高いが、FRPはポリエステルのため、ある程度の難燃グレードの製品(リンの含有量を多めに振ったもの)でも結構よく燃える。

ついでに保温性を良くするために、断熱材として内張りとの間にたっぷりとポリウレタンが充填されている。これも、イソシアヌル変性したウレタンであれば燃えにくいが、普通のウレタンであればメラメラとよく燃える。

ウレタン注入を嫌って、グラスファイバーで断熱をした車がたまにある。キャブもアルミ製というキャブコンもあるにはある。が、国産キャブコンのほとんどはFRPだから、火事が起きたら一発で丸焼けだ。

ガソリン車

もう一つの大きな問題が、ガソリンである。最近のキャブコンのほとんどはガソリン車だ。NOx規制のため、ディーゼル車が登録出来ない地域があるためである。
ガソリン車はトルクの問題で、キャンピングカーにはまったく不向きだ。加速は悪いし燃費も悪いし、停車中のエンジン音がディーゼル車に比べれば静か、という程度のメリットしかない。

が、仮にディーゼル車であったら、この事故は起きなかったのではないか。軽油は、漏れても火花くらいで即着火してちゅどーんはありえない。

ただでさえ燃えやすい架装だらけのキャンピングカー、キャブはFRPで燃えやすく、さらにはガソリン車で出火したら一発アウト。キャブコンって怖いな〜と思わせる事故である。