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Lattice in the Lettuce

The monologue of a scientist.

基礎技術とは

科学

基礎技術とは何か、ということについて振り返ってみたい。

世の中の様々な製品は基本的に、応用技術の集大成と言える。応用技術とは基礎技術から発展するものだが、その区分けは技術者でなければ、なかなか判別しづらいものだろう。

身近なものとして、ペットボトルを挙げよう。ペットボトルを作るには、原料となるPET(ポリエチレンテレフタレート)の溶解と整形、キャップの整形、ラベルの印刷と貼り付けなどの技術が挙げられるが、これらはいずれも応用技術である。

ペットボトルは、入れる飲料が炭酸系か非炭酸系かで大きく二つに分かれ、また耐熱・耐圧などの目的に応じてさらに分かれている。

当然、材料や工程も様々に分かれているが、それらの材料や工程をある一定基準によって選択し、実際にペットボトルという製品を設計していく作業が応用研究であり応用技術となる。

一方、製品設計に使う基準の策定や、材料自体(同じPETでも目的に応じて組成は異なる)、また最適な工程といったところが基礎技術となる。

ペットボトル1本あたりに使う材料はなるべく少なくした方がコスト面は良くなるが、それで強度が落ちてしまっては元も子もない。そこで、PET自体をさらに改質して単位体積あたりの強度を高めたり、特定の箇所にのみ材料を多く使って所定の強度を保つといった事も基礎技術である。

応用技術では、それらをどのように組み合わせ、所定の大きさの実際の製品を作り出すには、どのような工夫をしていったら良いのか、という点に焦点が当てられる。