読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Lattice in the Lettuce

The monologue of a scientist.

偶然に偶然が重なって起きた、農水省オウムソング事件

雑談

20年ほど昔になるが、農水省オウムソング事件 - Wikipediaというのがあった。数ある凄惨なオウム関連事件で、唯一笑ってしまう事件だろうか。

オウム真理教賛歌(メドレー) by 都下ちゃん 例のアレ/動画 - ニコニコ動画
こんな曲が農水省Webで鳴ったのだから閉口する、と同時に、これほど偶然の積み重ねによって起きた数奇な事件は珍しいと思う。内容のあまりのくだらなさとその顛末は、初めて知る者を茫然自失の深淵へと誘う。

事件の詳細はWikipediaに譲るとして、この事件がいかに偶然を積み重ねて起きたものなのか議論してみたい。

  • 農水省の官僚がWeb作った際、調子に乗って掲示板など作らなかったら起きなかった。当時は個人webにこそ掲示板を作るのがトレンドだったが、他の省庁Webにそんなものはなかった。
  • 諫早湾干拓事業の是非なんてテーマで炎上しなければ起きなかった。
  • 炎上した末、面白がってもっと炎上させてやろうと、荒らしだらけのアングラ掲示板に紹介するようなバカが居なければ起きなかった。
  • 荒らし掲示板を真犯人が見ていなければ起きなかった。いくらなんでも農水省の掲示板を本気で荒らすようなバカは、荒らし掲示板と言えど他に居なかった。
  • aumhymn.midは当時ニフ以外では出回っておらず、真犯人はweb以外の方法で入手した。渡したバカが居なければ起きなかった。
  • 農水省掲示板にhtmlタグが貼れなければ起きなかった。普通、タグの禁止はポジティブリストで行うものだが、ネガティブリストで行われていた。
  • 貼った物がオウムソングでなければ事件にならなかった。アニソン等であれば、単なる迷惑行為で真犯人が捕まった可能性はある。
  • オウムネタに新しい展開が欲しかったマスコミ各社が面白がって取り上げなければ事件にならなかった。
  • 警察がオウム関連施設捜索の口実にしなければ、真犯人が捕まった。

様々な立場の人間が各々の思惑の中でそれぞれ行動し、その積もり積もった結果がこの事件の顛末だ。確かにこの一件についてオウムは「わーたーしはやってないー」だろう。

余談だが真犯人にaumhymn.midを渡したのはTという人物で、真犯人の高校・大学時代の友人Yのそのまた友人である。T宅のPC98で上記を聴いた真犯人は面白がって、フロッピーにコピーしてもらったという。もちろんそのフロッピーには地下鉄サリンゲームも入っていたらしい。